知らない街で待ち合わせをして遅刻しそうなのに、懐が不安でATMに立ち寄りたい、トイレはどこだ…なんて状況になったことはありませんか。落ち着けばササっとできることが慌てれば慌てるほど、余計パニくってしまう。
そういうことが重なると、現在地近くのMY”探しがちスポット”を1~2タップで探せるアプリがあれば…なんて思うことはないでしょうか?
今回はそんな方にお役立ちのiPhoneのショートカット機能を使ったオリジナルアプリを作ってみましょう。少し説明が長いですが完成した達成感はなかなか感動モノです。

今回の内容で得られる変化
- いつもの繰り返し操作がワンタップで完了できる快適さをゲット
- 応用性が高くやりこみ次第で色んな操作に展開化
ショートカットって?
iPhoneにはじめから入っている、複数の操作を自動化するためのアプリです。特定の動作をワンタップ(Siriの音声コマンド)で実行できるようになります。
例えば前述のようなシーンで、[地図アプリ立ち上げ]>[現在地を拾う]>[検索窓に探す項目入力]>[実行を押す]といった決まりきった操作を予めショートカットとして作っておくことで、途中の操作を飛ばして処理結果をスムーズに表示できるといった感じです。
うっかり者でギリギリまで行動を起こせずに慌てることの多い私は、上記の他にも「LINEで家族に『今から帰る』メッセージを送る」アプリや、「Yahoo!乗換案内で家(会社)までの交通機関と所要時間」を調べるアプリなどを使っています。ChatGPTに聞いても割と丁寧に作り方を教えてくれます。
とても便利なので作ってみましょう。
制作手順
今回は「現在地周辺の複数の”探しがちスポット”を選ぶとGoogleMap上にプロットしてくれるアプリ」の作り方ついてご説明します。
1.「ショートカット」アプリを開きます。


3.[アクションを検索]の枠をタップし「現在地」と入力。出てきた候補から「現在地を取得」を選びます。



4.再び下の[アクションを検索]をタップし[場所]と入力。出てきた候補から「場所の詳細を取得」を選びます。


5.[詳細を現在地から取得]の枠の左にある緑のマークをタップして枠を[複製]します。



6.[詳細を現在地から取得]の枠の[詳細]を押し、2枠にそれぞれ[緯度]と[経度]を設定します。


7.再び下の[アクションを検索]を押し、[メニュー]を入力。候補の中から[メニューから選択]を選びます。


8.[メニューから選択、メッセージ]の後の[プロンプト]をタップ。探し物の選択肢を表示する際の「問いかけの言葉」を入力します。

9.下の1件、2件と書かれている箇所に「探し物のジャンル」を記載します。+マークを押せば何種類でも作れます。

10.再び下の[アクションを検索]から[テキスト]を入力。候補の中から[テキスト]を選びます。

11.出てきた[テキスト枠]を作ったジャンルメニューの下にドラッグして移動し、下の記入欄に表示する[ジャンル名]を記載します。1つできたら黄色いボタンで複製し、作ったメニューのジャンルの下に同じように移動させて、[ジャンル名]を記載します。



12.再び下の[アクションを検索]から[テキスト]を入力。候補の中から[テキスト]を選びます。

13.新たにできた[テキスト]枠に https://www.google.co.jp/maps/search/ と確実に入力し、欄の下に表示されている候補から[メニューの結果]を選択。さらに続けて、 /@ と記載して、今度は候補から[緯度]、半角コンマ、候補から[経度]、半角コンマ、13z?hl=ja と入れます。1文字でも間違えると失敗します。



14.再び下の[アクションを検索]から[url]を入力。候補の中から[URLを開く]を選びます。

15.これで完成。下の右矢印から試しにテストしてみます。ちゃんと近所の探し物が見つかるかどうか試してみてください。



16.編集画面に戻れって上のタイトル部分をタップすると、「アプリの名称変更」や「アイコンの変更」、「ホーム画面に追加」が可能です。




最後に
正直、自分で作るのが面倒であれば誰かが作ったテンプレートを使う手も実はあります。「先にそれを教えろよ!」という声もあると思いますが、一度作ってみると愛着も湧き、漠然とプログラミングの仕組みが体験できて、誰かのテンプレートをカスタマイズする時にもイメージが湧きやすいかと思い紹介しました。
「頻度の高い面倒が一発でできるといいな」が結構できてしまうらしい奥の深い「ショートカット機能」。これを機会にぜひ色々試してみてください。
